語源はラテン語のgenus(産む、種族、起源)である

共通の語源を持つ言葉としてgene(遺伝子)、genital(生殖の)、genre(ジャンル:仏語)などがある。「生まれついての種類」という意味から転じて、性別のことを指すようになった。この生物学的性のイメージを基にして、20世紀初頭には、genderはフランス語などにおける有性名詞の性による分類ないし分類クラスをさす文法的な用語として用いられるようになっていた。1950年代より、一部の社会科学の分野においてgenderは生物学的性よりもむしろ社会的性の意味で用いられるようになった。しかし1970年代の時点では、genderとsexをどのような意味で用いるかについて合意形成は存在しなかった。たとえば1974年版の「Masculine/Feminine or Human」というフェミニストの本においては、「生得的なgender」と「学習されたsex role」という現代とは逆の定義がみられている。しかし同著の1978年の版ではこの定義が逆転している。1980年までに、大半のフェミニストはgenderは「社会・文化的に形成された性」を、sexは「生物学的な性」として使用するようになった[3]。このように、社会科学の分野においてジェンダーという用語が社会・文化的性別のこととして用いられ始めたのは比較的最近のことであることが分かる。
update:2009年09月05日